• ケガで選手としての時間を「ロス」してはならない

    トレーニング例

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    ex1:競技 バドミントン 膝蓋腱炎

    バドミントン中に膝の痛み発症。病院やスポーツ専門施設で約2年ほどリハビリ。痛みがとれず競技復帰には手術の提案をされる。手術をすると第一線での活躍は困難とされた。

    LOOPZ ATHLETE Labにて骨格の特徴を踏まえたトレーニングを開始。左右の骨長に差があり股関節、膝関節へのストレスの偏りがあった。膝蓋腱炎側の骨頭のズレがあり、股関節の屈曲動作で関節の適合不良で大腿四頭筋の過緊張と過使用。それに伴い膝蓋腱の過伸長と内圧の亢進あり。また膝蓋腱炎側での前方へのステップ動作時に足の土踏まずの低下あり。膝蓋腱内側部の過剰伸長を誘発していた。

    LOOPZ ATHLETE Labではまず股関節の後ろ側をトリガーポイントやゴルフボールなどを用いて組織をリリースし、股関節屈曲の際に大腿骨頭が後方へ滑るスペースを作る。同時に大腿前面もリリースし過緊張を緩和。股関節の安定化のため股関節外旋筋群、外転筋群のトレーニングを実施。膝関節が屈曲の際に脛の骨が内旋誘導できるように内側ハムストリングスのトレーニングを実施。

    足底接地の際の膝関節周囲の筋収縮のタイミングトレーニング、、、下半身と上半身の協調トレーニング、、、フリーウエイトでスクワットやランジなど(①切り返し時に関節運動が止まらないように②大腿四頭筋の過剰使用による股関節の機能障害を防ぎながら)、、、

    アジリティトレーニングなど(①足の接地の仕方②タイミング③入れ替え④反発の利用の仕方④切り返し動作時の膝関節と股関節の使い方)

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    4か月で競技復帰、、、代表クラスへ選抜。

    復帰後はパフォーマンス向上のためのトレーニングとコンディショニングを継続。

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    ex2:競技 高校サッカー 腰椎分離症

    高校の部活で受傷。病院でのリハビリや鍼・マッサージ治療をするも不安感ぬぐえず。分離症となってしまった腰椎は過度に動きすぎてしまっていて不安定な状態。反対に周囲の胸椎は固く動かなくなってしまった状態。一つの動作中に動かない脊椎と動く脊椎があれば動かない脊椎の分を動く脊椎が過度に動いてしまって、その脊椎の負荷が増え脊椎の疲労骨折が起きてしまう。それがいわゆる分離症です。過度に動いてしまう脊椎を特定し、脊椎安定化のためのトレーニング(生理的彎曲を意識したフロントブリッジなど。腕を着く位置は上肢から体幹安定性を促通するために肩関節の適合が良い内旋位、前腕回内位で)を実施。同時に腰椎を挟む股関節と胸椎の柔軟性を獲得。静的安定化が上手くなったら動的安定化のためのトレーニングへ(上下肢の動作をいれるが重心は中央でコントロール)。立位腰椎固定で胸椎と股関節の可動トレーニング実施。

    フリーウエイトで荷重を加えながら腰椎周囲への求心性負荷と遠心性負荷トレーニングを実施。

    アジリティトレーニングで動きの確認、修正実施(動作中に胸椎と股関節可動性の獲得)。

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    2か月で競技復帰、、、都大会決勝で活躍。

    復帰後にケガをする前と同じレベルのパフォーマンスではただの時間のロスになってしまう。

    トレーニング時に弱い部分の克服と効率的な動きの獲得、フィジカルの強化を実施して、、、

    ケガをする前よりも高いパフォーマンスを獲得することが出来た。LOOPZ ATHLETE Labでは弱点を克服するためのトレーニングをしつつ、同時に可能な限り高いパフォーマンスを獲得するためのトレーニングを行います。

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    ex3:競技 プロ野球腰椎ヘルニア術後

     

    今まで腰痛を感じなかったのに、1度ぎっくり腰をやって以降、ぎっくり腰の再発や腰痛、腰の不安感に悩まされるケースが多い。それは腰椎後部の特殊な筋肉組織に問題がある場合が多い。

    野球の練習中に腰に不安感を覚え、ヘルニア発症。下肢脱力、しびれ、痛みが強く手術をすることに。術後も痛みや腰の不安感がとれず、腹筋・背筋のトレーニングや鍼治療を実施。鍼は違和感をとるには効果があったが、すぐに腰の張りや不安感がもどってしまう状況。

    スクワットトレーニングでも不安感のためMAX60㎏。

     

    LOOPZ ATHLETE Labでトレーニングをスタート。下肢の骨格的な特徴により腰椎患部への物理的ストレスが強くなっている。股関節の臼蓋と骨頭の適合面を意識した股関節外転EX、外旋EXで関節位置を安定化。ヘルニアにより萎縮した腰椎後方の多裂筋の選択的なトレーニングを実施。体幹背部の筋膜の緊張をコントロールして多裂筋との協調性の向上と腰部の安定化を実施。

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    ピッチングによる片脚動作や走行動作におけるハムストリングスと腸腰筋のトレーニングによる動作時の腰椎の安定化を図り、ウエイトトレーニングへ

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    開始から1か月で6㎏増量、開始から1.5か月でスクワットMAXが60㎏から140㎏へ。キャンプイン後も腰の違和感や不安感なし。現在まで腰痛なし。投球時のドシッとした安定感獲得。ベースランや走力の向上あり。

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    腰痛の場合は、多裂筋という特殊な筋肉を考慮する必要がある。この筋肉は24時間以内に萎縮が始まり通常の活動ではもとに戻らないと言われている。腰椎の安定性は多裂筋への依存度が高いため、この筋組織をもとに戻す、ままたはそれ以上に強くしない限りは腰への不安感は改善されない。そのため多裂筋の選択的なトレーニングを実施することが大切